外国人が活躍できる環境整備を進める日本政府~「高度外国人材活躍推進プラットフォーム」

2019年5月20日 オフ 投稿者: wpmaster

「日本が今後グローバルに発展していくためには、ローカル(地方)の発展が不可欠(グローバルのグローとローカルのカルの合成語:「グローカル」)として、今後の政府のアクションを取っていく」というペーパーがまとめられ、経済産業省のサイトで「グローカル成長戦略」(「グローカル成長戦略研究会」報告書)が発表されています。

この報告書のキーワードは、「グローカル成長戦略」。地方の成長なくして日本の成長なし、地方の成長のキーは中小企業、ここにどんなアクションを起こしていくのか、その基本的な考え方が紹介されています。

ここでは、外国人という切り口で、どんなアクションが取られることになるのか、その考え方を紹介します。

1.「社会、技術、ニーズの変化に対応し、新たな価値・ビジネスモデル・イノベーションを生み出した企業だけが生き残るという厳しいビジネス環境になるが、これは、地方に多い機動力に優れダイナミズムのある経営を行う中堅・中小企業にとって、チャンス(ラストチャンス)でもある。今こそ、官民が一丸となって、地方の底力を発揮していくときである。そのためには、女性や高齢者に限らない都市部の優秀な人材の活用や外国人材の活用なども必要となる。 」

2.「グローカル成長戦略」に向けた課題 (1)中小企業の技術力・経営力向上 (2)現地での情報収集・マーケティング (3)輸出を進めるための人材確保・育成  上記(1)(2)の実現にあたっては、これらを担う人材の確保・育成も重要である。


(1)の実現のためには、先端技術を活用し、自社の製品開発を実現する人材が必要である。 ただし、中小企業がそれぞれ技術人材を確保・育成することは困難であることから、大学・産総研・公設試の機能を拡充し、連携強化を進めるべきである。


(2)の実現のためには、現地事情に精通し、要路に売りこめる人材が必要である。このため、 海外展開への関心の高い中堅・中小企業は外国人の採用に積極的である。日本に就職する留学生の約 2/3 は従業員 300 人未満の企業に就職しているが、地方で就職する外国人の数はまだまだ不足している状況。また、前述のハノーバーメッセに日本から初出展した企業は、本メッセへの出展にあたり社内で外国語人材の育成を検討したが、社内で育成するよりも外部から獲得したほうが効率的だとの判断から、地方大学・大学院を卒業した高度外国人材を採用し、即戦力として活用している。
地方では、(1)や(2)を企画・主導できるような中核人材がいない場合もあれば、単純労働を担う人手が不足しているため、中核人材が単純作業に従事してしまい、(1)や(2)の実現に向けた取組にまで手が回っていないという状況も発生している。地方に埋もれた人材の活用も含め、 求められる人材の質・ニーズに合わせて、分野ごと・業務ごとの人材確保・育成が重要である。


3.経産省としての戦略  中小企業の製品輸出増加に向けた戦略

 (1)大学・公設試・産総研の支援強化 (2)情報収集・製品開発・販路開拓の支援強化 (3)人材の有効活用  A) 中核人材の呼び込み 

 B) 高度外国人材・外国人留学生の採用

   入管法改正により外国人材の増加が見込まれるが、人手不足解消のための人材のみならず、海外展開に向けた情報収集・販路開拓等で活躍できる外国人材を採用することが重要である。

   昨年 12 月、高度外国人材や外国人留学生の国内就職を促進するため、政府横断的な取組として、JETRO に「高度外国人材活躍推進プラットフォーム」が設置されたところである。

   このサイトを通じ、

   ①関係省庁が保有する出入国管理制度等の施策情報、

   ②海外学生向け・国内留学生向けジョブフェア・セミナー等のイベント情報、

   ③我が国での就労を希望する留学生の在籍大学、

   ④高度外国人材の採用に関心がある企業の情報等を提供する。

  さらに、高度外国人や外国人留学生に精通した専門家を活用し、中小企業に対して採用に際しての手続きや課題解決、外国人材が活躍するための就労環境整備、我が国での安定的な定着までの伴走型支援を提供する。
 

 

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